特徴的な穴や切れ込み(裂開)のある大きな光沢のある葉を持つ象徴的な熱帯つる植物。野生ではパイナップルとバナナを思わせる風味の食用果実を実らせる。世界中で最も人気のある観葉植物の一つ。
Monstera属は中南米原産の熱帯植物で、独特の切れ込みや穴の入った葉が人気の観葉植物です。丈夫で育てやすく、インテリアグリーンとして世界中で愛されています。
モンステラ・デリシオーサの若い株の葉は切れ込みのないハート形で、株が育つにつれて切れ込みや穴のある葉を出すようになります。目安は2年ほどですが、年数より株の大きさで決まるため、小さい株や挿し木したばかりの株では切れ込みのない葉が続くのが普通です。
十分に育った株で切れ込みが出ない場合は、日当たり不足がもっとも多い原因です。暗い場所では光を受ける面積を減らさないよう切れ込みのない葉を出します。明るい間接光の当たる場所に移し、支柱を立てて上に登らせ、生育期に肥料を与えて株を充実させると、数枚後から切れ込みのある葉に戻ります。
剪定の適期は生育期の5〜9月です。伸びすぎた茎は節のすぐ上で切ります。切り口から出る樹液にはシュウ酸カルシウムが含まれ、皮膚や粘膜に付くとかぶれることがあるので、手袋をして作業してください。切った茎は気根の付いた2〜3節を1本にし、葉を1〜2枚残して水か土に挿すと、2週間〜1か月ほどで発根します。気根の付いた節を使うと発根が早くなります。
気根は空気中の水分や酸素を取り込み、株を支える器官なので、基本的には切りません。見た目が気になる場合は根元から数本だけ外すにとどめ、伸び始めの柔らかいうちに鉢土や支柱へ誘導すると、土に入った気根は普通の根として株を支えます。
最低5℃あれば越冬できますが、10℃を下回ると生育が止まり葉が傷みやすくなるため、10℃以上を保てる室内が安心です。13〜15℃以上あれば冬でも生育を続けます。窓際は夜間に外気と同じくらい冷えるので、夜は窓から離し、暖房の風が直接当たらない場所に置きます。
冬は水を吸う量が減るので、土の表面が乾いてから2〜3日待って与えます。2週間に1回程度で足りることも多く、水をやりすぎると根腐れを起こします。暖房で空気が乾く場合は、暖かい日中に軽く葉水をします。
もっとも分かりやすい違いは穴の形です。デリシオーサは葉の縁まで達する深い切れ込みが入り、大株では内側にも穴が並びます。マドカズラ(Monstera adansonii)は葉の縁に切れ込みが入らず、葉の内側に楕円形の窓のような穴だけが開きます。
大きさと質感も異なります。デリシオーサの葉は長さ25〜90cmと大型で、厚く光沢があり、成熟すると葉柄の付け根が波打ちます。マドカズラの葉は長さ20〜30cm、幅7〜10cmほどと小さく薄めで、茎も細いため、支えがないと這うように伸びます。