アガベ・チタノタは、1982年にハワード・スコット・ジェントリーが記載したアガベで、メキシコのオアハカ州とプエブラ州の境界付近の限られた地域に固有です。通常は子株をあまり出さず、長さ50〜66cmの硬い披針形の葉をまばらなロゼット状に広げます。葉は粉を吹いたような白色で、縁に灰色から茶色のとげが並び、先端に長さ4〜6cmの太いとげを持ちます。種小名はギリシャ語で白亜(チョーク)を意味する語に由来し、葉の色にちなみます。多くのアガベと同じく一生に一度だけ高さ約3mの穂状の花序を伸ばして淡緑色の花を咲かせ、その後ロゼットは枯れます。日本ではチタノタの名で多くの選抜株が流通していますが、緑色で幅広の葉を持つシエラ・ミステカ産の系統(FO-076)は、2019年にアガベ・オテロイ(Agave oteroi)として別種に記載されました。メキシコの絶滅危惧種リスト(NOM-059-SEMARNAT-2010)で絶滅危惧(Amenazada)に指定されており、生育地の改変や、取引を目的とした種子と株の採取が脅威とされています。
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