キジカクシ科について
キジカクシ科は、APG IV でキジカクシ目に置かれる単子葉植物の科で、120を超える属と約3,000種を含みます。南極を除くすべての大陸に分布し、乾燥地から森林まで幅広い環境に生育します。APG IV では、かつてユリ科やリュウゼツラン科などに分けられていたグループをまとめた広い範囲の科とされ、多肉質の葉をロゼット状に広げるもの、木のように幹を立てるもの、根茎や球根を持つ草本など、姿は多様です。園芸や食用ではアガベ属、ユッカ属、ドラセナ属、オリヅルラン属、アスパラガス属などが知られ、クサスギカズラ科とも呼ばれます。

ドラセナ属は、キジカクシ科スズラン亜科に属する約200種の属で、主にアフリカに分布し、南アジア、オーストラリア北部、ハワイ、中央アメリカにも見られます。リュウケツジュ(ドラコ)のように木質の幹を立てる種と、幹を持たず根茎から硬い多肉質の葉を出す種があります。POWO(キュー王立植物園のデータベース)ではDNA解析に基づき、かつてのサンセベリア属とプレオメレ属を含めていますが、サンセベリア属を別属とするデータベースもあります。観葉植物ではフラグランス(幸福の木)、トリファスキアタ(サンスベリア)、サンデリアナなどが栽培されます。
アガベ属は、キジカクシ科リュウゼツラン亜科に属する約270種(かつてのマンフレダ属やポリアンテス属を含む)の多肉植物の属です。アメリカ合衆国南西部からメキシコ、中央アメリカ、カリブ海地域にかけての乾燥地に分布し、特にメキシコに多くの種が集まります。厚く硬い葉をロゼット状に広げ、葉の縁のとげと先端の鋭いとげを持ちます。多くの種は一生に一度だけ高い花茎を伸ばして開花し、その後ロゼットが枯れます。園芸ではアメリカーナ(アオノリュウゼツラン)、ビクトリアエ・レギナエ(笹の雪)、チタノタなどが栽培されます。