ユーフォルビア属について
ユーフォルビア属は、トウダイグサ科に属する約2,000種を含む大きな属で、熱帯から温帯まで世界各地に分布します。花は小さく退化しており、1個の雌花と複数の雄花が杯状の苞に包まれた杯状花序(1つの花のように見える花の集まり)をつけることが、同じ科の他属と異なる点です。茎や葉を傷つけると出る白い乳液は有毒で、皮膚や目を刺激します。アフリカやマダガスカルにはサボテンに似た多肉質の種が多く、ポインセチア、ハナキリン、ミドリサンゴ、オベサなどが栽培されます。
ユーフォルビア・ミリーは、トウダイグサ科ユーフォルビア属のトゲのある半多肉性の低木で、マダガスカル固有です。和名はハナキリン(花麒麟)で、鉢花として古くから栽培されています。栽培下ではふつう高さ1mほどまでに育ち、茎の稜に長さ3cmほどまでの灰色のトゲが並び、葉は茎の先端近くに集まってつきます。赤、ピンク、黄色の花のように見える部分は苞(花を包む葉)で、本当の花は中心にある小さな杯状花序(ユーフォルビア属特有の杯状の花の集まり)です。気温があれば一年の多くの時期に開花します。茎を切ると出る白い乳液は誤食すると有毒で、皮膚に付くとかぶれることがあります。多肉性のユーフォルビア属はCITES(ワシントン条約)附属書IIに掲載されていますが、本種の人工繁殖による園芸品種は、一目で人工繁殖とわかる100株以上の単位で取引される場合に規制の対象外となります。
オベサは南アフリカのグレートカルー地域に自生する小型の多肉植物です。茎は枝分かれせず、とげのない1本の球形で、高さ約20cm、直径約9cmになり、若いうちは球形で、年数がたつと円柱状に伸びます。茎には通常8本の稜があり、灰緑色の地に紫がかった横縞が入り、葉は小さくすぐに落ちます。雌雄異株で、夏に生長点の近くに小さな杯状花序をつけ、果実ははじけて種子を飛ばします。自生地では過剰な採取により絶滅寸前まで減少したため、南アフリカの自然保護法で保護され、CITES(ワシントン条約)附属書IIに掲載されています。植物体を国境を越えて運ぶには輸出国と輸入国の許可証が必要で、人工繁殖株から採れた種子は対象外です。傷つけると出る白い乳液は有毒で、皮膚や目を刺激します。
日本語名
和名
トウダイグサ属
学名
Euphorbia
科(Family)