ホヤ属について
ホヤ属は、キョウチクトウ科ガガイモ亜科に属する約350〜500種のつる植物の属です。インドや中国南部から東南アジアを経てオーストラリア、太平洋の島々にかけて分布し、日本でも九州南部と南西諸島にサクラランが自生します。多くは気根で樹木や岩に付着する着生のつる植物で、多肉質の葉を持ちます。星形でろう質の花が球状に集まって咲き、花をつけた花柄が残って翌年以降もそこから繰り返し咲く点が特徴です。園芸ではカルノーサ(サクララン)やケリーなどが栽培され、かつてはガガイモ科に分類されていました。
ホヤ・カルノーサは、中国南部、台湾、日本の南部、東南アジア大陸部の一部に自生する常緑の着生つる植物で、日本ではサクラランの和名で知られます。茎は長さ6mに達し、気根で樹木や岩に付着してよじ登ります。葉は卵形から楕円形で長さ3.5〜13cm、厚く光沢があり、種小名はこの多肉質の葉にちなみます。花柄の先に直径1.5〜2cmの星形でろう質の花が約30個球状に集まって咲き、花は白から淡いピンク色で中心が紅色を帯び、甘い香りがあります。斑入り葉や葉がねじれる園芸品種が多く、観葉植物として栽培されます。ASPCA(米国動物虐待防止協会)は犬と猫に無毒な植物としています。
ホヤ・カーリーは、キョウチクトウ科ホヤ属の常緑の着生つる植物で、タイからジャワ島にかけてのインドシナ半島とマレーシア地域西部に自生します。細い茎は気根で樹木に付着してよじ登り、長さ4mほどになり、傷つけると白い乳液が出ます。葉は厚く多肉質で毛がなく、広卵形で先端が深くくぼむためハート形になり、長さ9cm、幅8cmほどまでになります。直径5cmほどの球状の花序に、直径7〜8mmのクリーム色から白色の星形の花が10〜25個集まって咲き、中心の副花冠は濃い茶色から赤褐色です。花は夜に香り、赤褐色の蜜を多く出して周囲を汚すことがあります。1911年にタイのチェンマイ近郊のドイ・ステープ山で採集された株をもとに記載されました。日本ではハートホヤ、ラブハートの名でも呼ばれます。ハート形の葉1枚を挿した鉢がよく出回りますが、茎の節がついていない葉はつるを伸ばすことがほとんどありません。ペットには無毒とされますが、樹液は肌の弱い人に刺激を与えることがあります。
日本語名
和名
サクララン属
学名
Hoya
科(Family)