ストレリチア・ニコライは属内で最も大型になる種で、アフリカ南東部の海岸地域に分布する、常緑で複数の幹を立てる木のような植物です。高さ約10〜12mになり、密な株立ちをつくります。なめらかな灰色の幹に長い葉柄でバナナに似た巨大な葉をつけ、葉身は光沢のある灰緑色で長さ2mに達し、風で裂けることがよくあります。長さ50cmほどの花序は紫がかった青色の舟形の苞が重なったもので、白い萼片と青い舌状の花弁を持つ花が現れます。花は一年を通して不定期に咲きます。黒い種子に鮮やかな橙色の綿毛状の仮種皮がつきます。種小名はロシア皇帝ニコライ1世の子、ニコライ・ニコラエヴィチ大公にちなみます。日本ではオーガスタの名で流通する株の多くがこの種です。オーガスタ(S. augusta)は本来、白い花を咲かせる近縁種アルバ(S. alba、シロゴクラクチョウカ)のシノニムで、似た姿から名前が取り違えられたとされます。和名はルリゴクラクチョウカのほか、オウギバショウモドキとも呼ばれます。
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