狭い葉と波状の縁、柔らかい刺を特徴とする繊細な地生性ブロメリアである。1998年にCryptanthus microglazioui として記載され、2017年にRokautskyia属に移された。種小名はCryptanthus glazioui に似るがより小型であることに由来する。約15cmに達する分岐した茎を発達させる。ブラジル、エスピリトサント州の大西洋岸森林に固有である。
ロカウツキア属は2017年にクリプタンサス属の分類が見直された際に新設された属で、それまでクリプタンサス属に含められていた14種が移されました。属名はブラジルの博物学者 Roberto Anselmo Kautsky への献名です。本種も1998年に Cryptanthus microglazioui として記載され、この見直しで Rokautskyia に移されました。
分けられた根拠は DNA 解析と花の構造です。クリプタンサス属は一つの株に雄花と両性花を混ぜて付けるのに対し、ロカウツキア属の花はすべて両性花です。種小名の microglazioui は、近縁種 glaziovii に似て小型であることを表します。
本種はブラジル南東部エスピリトサント州の森林の林床に生える地生種です。着生のブロメリアと違って根がよく発達し、根から水と養分を吸います。高さ15cmほどの枝分かれする茎を伸ばし、縁が波打つ細い葉に柔らかい刺が付きます。
用土は保水性と水はけを両立させたものを使います。ピートやココヤシ繊維にパーライトや砂、細かいバークを混ぜたものが向いています。葉の付け根に水をためる筒は持たないため、水は用土に与えます。
湿度は50〜80%を保ちます。用土は常に軽く湿った状態にし、表面が乾いてきたら水を与えますが、水が溜まるほどの過湿は根腐れの原因になります。目安は週に1〜2回です。
光は明るい間接光が向き、直射日光では葉が焼けます。小型で高湿度を好む性質から、ガラス容器やテラリウムでの栽培に向いています。密閉に近い環境では空気がよどまないように、時々ふたを開けて換気します。
一つの株は一生に一度だけ開花し、葉の中心に白い小さな花を付けます。開花後に親株は子株を出して徐々に衰えます。子株は親株の3分の1以上の大きさになってから切り離し、同じ用土に植え付けます。
生育適温は15〜29℃です。冬も15℃以上を保てる室内が目安で、10℃を下回ると生育が止まり傷みやすくなります。冬は水やりを控えめにし、湿度は保ったまま低温を避けてください。