松の小枝のような針状の葉を持つ独特の茎を形成するエアプランツ。鮮やかな緋色の筒状花を咲かせる。時間とともに長く垂れ下がるクランプを形成。ベルギーの植物学者ニコラス・フンクにちなんで命名。
Tillandsia属(エアプランツ)は土を必要としない着生植物です。葉から水分を吸収するため、独特の管理方法が必要です。
正常です。フンキアナは茎が伸びる有茎種で、太さ5mmほどの細い茎に長さ2.5cmほどの針状の葉がらせん状に密生し、茎の先端が伸び続けます。まっすぐ伸びる系統もあれば、ねじれながら伸びる系統もあり、原産地では岩壁に群生して枝分かれしながらクッション状の塊になります。
茎の先端は光の方向へ向かうため、横向きや下向きに取り付けると先端が上へ曲がって育ちます。吊るして育てると、伸びた茎が垂れ下がった房になります。ただし光が足りない室内では葉の間隔が開いてひょろ長くなるので、茎が伸びること自体と徒長は区別してください。
開花時期は決まっておらず、系統によって咲く時期も違います。開花が近づくと茎の先端付近の葉が赤く色づき、茎の先端から筒状の朱赤色の花が1輪(まれに2輪)開きます。花弁は長さ5cmほどで、雄しべと雌しべが花の外まで突き出します。ティランジア属で赤い花を咲かせる種は少なく、原産地ではハチドリが花粉を運びます。
花は数日で終わり、花が咲いた茎はそれ以上伸びなくなります。その後は茎の途中や株元から出る子株が育って株全体は続いていきます。自家不和合性(同じ株の花粉では実らない性質)があるため、種子を採るには別の系統の株が必要です。
子株は株元だけでなく茎の途中からも出ます。開花しなくても子株を出す性質があり、親株が咲く前に子株が育ち始めることも珍しくありません。そのため一株からクランプ(群生株)になりやすい種です。
切り離さずに育てるほうが管理しやすく、茎が枝分かれした房になって開花期には複数の花が並びます。切り離す場合は、子株が親株の半分ほどの大きさになり、自分の葉で十分に水を受けられるようになってからにします。
フンキアナはティランジア属の中でも寒さに弱い部類です。夜間に4〜5℃を下回る環境では傷みやすく、5℃以下が続くと枯れることがあります。最低気温が10℃を下回る前に屋内へ取り込み、10℃以上を保てる明るい窓辺に置きます。他の種より早めに取り込むのが目安です。
寒い時期は水やりを減らし、やや乾かし気味に管理すると寒さへの耐性が上がります。暖房のない部屋で夜に水をかけると冷えて傷むため、水やりは暖かい日の午前中に行い、夜までに乾かします。