球根状の偽鳞茎と長くねじれた触手のような葉が特徴のティランジア。メキシコからブラジルの熱帯地域原産で、マングローブの茂み、開けた森林、河岸に生育。膨らんだ基部にはアリが共生することが多く、アリは栄養を提供し植物はシェルターを提供する相利共生関係にある。チェリーレッドの苞と紫色の筒状花をつける。高湿度と低通気に耐えられる数少ないティランジアの一つで、テラリウムに適している。
Tillandsia属(エアプランツ)は土を必要としない着生植物です。葉から水分を吸収するため、独特の管理方法が必要です。
壺型の部分は葉の付け根(葉鞘)が大きく膨らんで重なったもので、球根ではありません。膨らんだ葉鞘どうしはぴったり密着しておらず、間に空洞ができます。原産地ではこの空洞に蟻が巣を作り、蟻は住みかを得る一方で、蟻が持ち込む食べ残しや排せつ物が株の養分になります。このような性質を持つ植物をアリ植物と呼び、ティランジア属ではカプトメドゥーサエやブッツィーなど十数種が知られています。
栽培下で蟻が住み着く必要はなく、蟻がいなくても普通に育ちます。壺は水をためる器官でもないため、中に水がたまった状態を保つ必要はありません。
膨らんだ葉鞘の間に水が入ると抜けにくく、そのまま長時間残ると内側から腐って中心の葉が抜け落ちます。浸水させた後は株を逆さにして振り、壺の中の水を出してから、逆さ吊りにするか横向きに置いて風を当て、数時間で乾くようにします。逆さや横向きのまま育てても問題ありません。
ブルボサは葉の表面にトリコーム(水を受け止める鱗片)が少ない緑葉種で、銀葉種より乾燥に弱い一方、水はためられません。長時間の浸水を減らし、週に数回の霧吹きで湿度を保つほうが壺に水が残りにくくなります。湿度が低いと葉のねじれが強くなります。
開花時期は決まっておらず、株が十分に育つと咲きます。開花が近づくと上部の葉と苞(花を包む葉)が赤く色づき、短い花茎に2〜5本の平たい花穂がつき、そこから長さ3〜4cmの青紫色の筒状の花が順に開きます。雄しべと雌しべは花の外まで突き出します。花が終わると赤みは徐々に薄れます。
一つの株は一生に一度だけ開花し、その後は新しい葉を出さずに子株を出しながら少しずつ衰えます。子株を切り離す場合は、親株の半分ほどの大きさになり、葉が5〜6枚以上そろってからにします。外さずに育てると壺が並んだクランプ(群生株)になります。
ブルボサは霜に当たると傷むため、日本の多くの地域では冬は屋内に取り込みます。10℃を下回らないようにし、できれば12℃以上を保てる明るい窓辺に置くのが目安です。
最低気温が10℃を下回る時期は水やりを週1回ほどに減らし、暖かい日の午前中に与えます。冬は乾きが遅いため、水やり後は必ず逆さにして壺の水を切り、夜までに乾かします。暖房の風が直接当たる場所は乾燥しすぎるので避けてください。